「心のクセ」に気づくにはー社会心理学から考える

2023年1月7日に、筑摩書房から「心のクセ」に気づくにはー社会心理学から考える(ちくまプリマー新書)が出版されました。ちくまプリマー新書は中高生をメイン読者に想定したシリーズです。執筆に際して、中高生の皆さんにも伝わるようにと、できるかぎり平易な文章となるよう意識しましたが、ぜひ大人の方にも読んでいただきたいです。

本書は、私たちの心と社会がどのように関連しあっているのかということについて、主に社会的認知(自己、他者、集団、社会などに対する、私たち人間の情報処理過程)の観点からまとめたものです。公正世界理論(第2,3章)やシステム正当化理論(第5章)についても説明をしています。公正世界理論の原典(Lerner, 1980)は日本語の翻訳書はでていませんが、本書では、公正世界理論が提唱されるまでの経緯や、理論に関する実証研究も紹介しています。システム正当化理論(Jost, 2020)は、2022年に翻訳書がでましたが(私は第2章の翻訳を担当しました)、専門的かつ、お値段も少々高めです(かなりのボリュームです)。本格的な専門書を読む前に理論のおおまかな考え方を知りたい、という方にも本書はおすすめです。私自身がこれまでに行ってきた研究結果にもふれています。

ぜひ多くの方に手にとっていただければと思っています。本書を読んで社会心理学に興味がわいた方は、以下の入門書・教科書なども読んでみてください。

徹底図解 社会心理学 単行本 – 2011/10/1
山岸 俊男 (監修)

社会心理学 補訂版 (New Liberal Arts Selection) 単行本(ソフトカバー) – 2019/3/27
池田 謙一 (著), 唐沢 穣 (著), 工藤 恵理子 (著), 村本 由紀子 (著)

★関連情報★

2023.2.3. ちくまWebに古田徹也先生による書評が掲載されました!