日本グループ・ダイナミックス学会で発表してきました

日本グループ・ダイナミックス学会第64回大会にて、以下のタイトルで発表してきました。

村山綾・三浦麻子 (2017).
日本語版Moral Foundation Questionnaireの妥当性の検討 日本グループダイナミックス学会第64回大会. 東京大学本郷キャンパス

Haidtの道徳基盤理論に基づく5つの道徳基盤の個人差を測定する尺度の日本語版について、妥当性の検討を行うための第1段階の研究という位置づけです。本研究からは、日本語版尺度における5因子モデルの妥当性は低く、IndividualizingとBindingの上位概念を仮定する2因子モデルの妥当性が高いのではないかという結論に至りました。関連研究を今月末の社会心理学会で発表する予定です。詳細はメールにてお問い合わせください。
初めて東京大学の赤門を見ました。同期の木村くんを赤門を背景に撮影しました。本郷3丁目駅からは迷わずキャンパス内に到達できました!

心理学ミュージアムにて優秀賞を受賞しました

日本心理学会第81回大会にて、心理学ミュージアムに応募していた作品「人はなぜ加害者への厳罰を求めるのか」が2017年度優秀作品賞を受賞しました。田渕恵さん(日本学術振興会・関西学院大学)との共同制作です。2015年度に最優秀作品賞を受賞した、「人はなぜ被害者を責めるのか」とセットのイメージで製作しました。タイトル画像より作品のページをご覧いただけます。

日本グループ・ダイナミックス学会で発表してきました。

日本グループ・ダイナミックス学会第63回大会にて、以下のタイトルで発表してきました。

村山綾・三浦麻子 (2016). 不運と幸運に対する将来の補償と罰- 2種類の究極的公正推論と文化差の検討 – 日本グループダイナミックス学会第63回大会. 九州大学箱崎キャンパス

他者に起こる不運や幸運を、人がどのように解釈するのかについて、公正推論の観点から検討したものです。現在論文化の準備中です。詳細はメールにてお問い合わせください。
2年後には移転するキャンパスでの学会でした。2013年にも法と心理学会で一度訪問しているのですが、その時同様、理系キャンパスに迷い込んでしまいました。。。

日本社会心理学会第57回で発表しました

jssp2016_poster_murayama_vertical日本社会心理学会第57回大会にて「不運に対する公正推論の日米比較-信仰との関連-」というタイトルでポスター発表を行いました。日本人とアメリカ人で、信仰(日本人の場合は仏教、アメリカ人の場合はキリスト教)の有無によるスクリーニングを行い、内在的公正推論(ある人物に起こった不運な出来事を、そのような因果関係が存在し得ないにもかかわらず、その人物の過去の道徳的失敗に原因帰属すること)の行いやすさとの関連を検討したものです。分析の結果、アメリカ人では信仰の効果が見られたものの、日本人では見られないということが示されました。今後は、日本人の内在的公正推論のしやすさと関連する変数の同定を行う予定です。

発表資料は、こちらからダウンロードできます。

IACCP 2016で発表してきました

名古屋で開催されたInternational Congress of Cross-Cultural Psychologyの大会に参加してきました。私は以下のタイトルでポスター発表をしました。

 Is misfortune a result of past misdeeds or compensated for in the future? – Cultural difference in justice reasoning – MURAYAMA, Aya & MIURA, Asako
内在的公正推論 と究極的公正推論の文化差について、宗教心の媒介効果と合わせて検討したものです。日本人は不運な目(交通事故)にあった道徳的価値の低い人物(窃盗犯) に対して、アメリカ人よりも内在的公正推論(不運はその人物が過去に悪いことをしていたからだ)をする一方、アメリカ人は道徳的価値の高低関係なく、日本 人よりも不運に対する究極的公正推論(不運はいつか良い出来事によって清算される)を行うという結果でした。また、文化と究極的公正推論の関係を宗教心の 強さが媒介しており、アメリカ人でも宗教心の強い人ほど、究極的公正推論を行いやすいことが示されました。Murayama & Miura (in press) の次の研究という位置づけのものです。
発表後、Congress Dinnerに参加しました。公設市場の屋上にあるビアガーデンが会場でしたが、ゲリラ豪雨が発生し、思い出に残るものとなりました。初めての参加でしたが、会員同士のコミュニケーションも活発で、居心地の良い大会でした。大会委員長の先生方やスタッフの皆様、ありがとうございました。

日本心理学会での発表予定

9月10~12日に同志社大学で開催される日本心理学会第78回大会では、以下のセッションで発表します。

(1)9/10(月)9:20-11:20/公募シンポジウム(SS-001)/話題提供者

一般市民はどのように法的判断を行うのか?­個人・集団による判断に着目して
名畑 康之/村山 綾/綿村 英一郎/荒川 歩/石崎 千景/上宮 愛
…>>私は「集団による判断」に関して話題提供を担当します。

(2)9/12(金)11:40-12:50/チュートリアルワークショップ(TWS-016)【定員60名】 /講師

クラウド型心理学実験参加登録システムの運用と今後の展望
 村山 綾/Justin Fidler
…>>関 西学院大学応用心理科学研究センターがソナシステムズと共同で日本語化したクラウド型心理学実験参加登録システムの利用方法について説明します。また、ソ ナシステムズ社CEOのJustin Fidler氏によるシステムの紹介や、こちらから要望を伝える時間なども設ける予定です。大会期間中はソナシステムズのブースも出展される予定ですの で、興味のある方は是非ご参加・お立ち寄りください。

どうぞよろしくお願いします。

日本社会心理学会で発表してきました

7月26日、27日に北海道大学で開催された日本社会心理学会第55回大会にて、以下のタイトルでポスター発表してきました。

「幸運を得た人の道徳的価値と内在的公正推論」
発表原稿はこちらからダウンロードできます

われわれは、ニュースや新聞を通して他者の不運や幸運を目にすることがあります。今回は、たまたま幸運を手にした人に対して、われわれがどのように反応するのかという点について、その人が「良い人」か「悪い人」か実験的な操作を加えて検討しました。

結果を大まかに説明すると、人は、仕事に熱心で周囲からの人望もある人が幸運(たまたま購入したロトくじが当たる)を得ると「その人が良い人だから宝くじに当選した」と 推論(これが内在的公正推論にあたります)する一方で、過去に犯罪(今回は窃盗)を犯した人が同じ幸運を得ると、その幸運のせいで将来悪いことが起こるこ とを予期(これは究極的公正予期と定義しています)する、というものでした。幸運や不運とその人の過去の道徳的な価値(良い人か悪い人か)は、本来全く関係ないことなのですが、このような推論や予期 を通して「人はその人にふさわしいものを手にしているし、手にするべきである」というような信念を維持しようとしたり、「頑張った人が報われる(≒悪い人 には罰がくだる)社会」への欲求を満たそうとする、という結果です。

このような信念や欲求は、公正世界信念、公正世界欲求と定義され検討が進められています。引き続きこれらについて検討していく予定です。

本研究結果に質問等ある方は、murayama(at)kwansei.ac.jpまでご連絡ください。

シンポジウムのご案内(2014/3/22)

裁判員裁判と集団意思決定

2014年3月22日(土)に、応用心理科学研究センター主催のシンポジウムが開催されます。
私も話題提供者の一人として登壇します。

裁判員制度が施行されて5年がたとうとしています。求刑以上の判決が施行前よりも多くなるといった特徴が示されつつある現状を踏まえ、これまでに実施された社会心理学的な評議研究の結果や、今後必要となるであろう研究についてご報告する予定です。
ご都合の合う方はぜひお越しください。一般の方の参加も歓迎しております。

詳細は応用心理学研究センターのページをご覧ください。

チュートリアルワークショップ資料

2013年9月20日に、日本心理学会の年次大会にて以下のタイトルのチュートリアルワークショップの講師をしました。

「心理学実験の参加者管理に際するオンラインシステムの活用」

現在私が所属している関西学院大学応用心理科学研究センターは、ソナ・システムズと連携して心理学実験参加者管理システムを日本語化しました。今回のチュートリアルワークショップでは、このシステムの使用方法を説明させていただきました。

詳細は以下のページをご覧ください。

http://kg-caps.com/information/2013/04/16/jpa77th_ws/

本チュートリアルで使用した資料をアップロードしますので、興味のある方はご自由にダウンロード、閲覧してください。なお、それぞれのファイルの内容は以下のとおりです。

2014年7月にソナシステムズのインターフェースが大幅に変更になりました。これに伴い、現在ダウンロードできる資料は特にインターフェースの面において現状とは異なります。使用方法については大きな変更はありません。どうぞご了承ください。

jpa2013_participant.pdf (874k) …参加者アカウントの使用方法

jpa2013_researcher.pdf (1087k) …研究者アカウントの使用方法

jpa2013_slides.pdf (2616k)…発表時に使用したスライドです(一部変更あり)

APA2013で発表してきました

7/31-8/4の日程で開催されたアメリカ心理学会の年次大会にて発表してきました。


発表タイトル、概要は以下の通りです。
(こちらから発表ポスターpdf(1259KB)をダウンロードできます

The Legal Professional Opinion and Lay Citizens’ Judgment during Deliberation
MURAYAMA, Aya & MIURA, Asako
—————————————————————–
This study investigated whether professional opinion during deliberations influenced changes in jurors’ opinions, confidence of the opinion, and subjective performance of the deliberation.  The saiban-in (lay judge) system was launched in 2009 in Japan to give ordinary citizens a direct role in the criminal judicial process.  There, lay judges are selected separately for each trial and judge the case together with professional judges.  Since the system gives professional judges a power for the verdict in both explicit and implicit manner during deliberations, there is a doubt whether lay judges can practically participate in and actively discuss based on their own perspectives.
In order to investigate the effect of such expert power during deliberations, a simplified mock jury was conducted in a lab setting.  Three jurors (naïve participants) and one judge (a confederate who claimed guilty throughout the experiment) discussed guilt or innocence using a scenario that was based on an actual case. A total of 90 undergraduate and graduate students (30 groups) participated in the study. Opinion distributions (guilty as majority, tie votes, or innocent as majority) and forms of deliberation (either verdict-driven or evidence-driven) were manipulated.
The results showed that jurors tended to change their opinion in accordance with the judge. Moreover, jurors whose opinions coincided with the judge’s were more confident with their final decisions than jurors whose final decisions were different from the judge’s. The hierarchical linear model with a dependent variable of subjective performance had indicated that the agreement with the judge (both in group and individual level) and higher level of trust toward the judge both increased the level of subjective performance.  Practical participation in deliberation had led higher subjective performance as well.  Finally, the suggestions about the lay judge system and deliberation process were made based on the results of the study.
—————————————————————–
裁 判員裁判関連の発表でしたが、話をした人たち(おそらくアメリカ人)にとっては、専門家(裁判官)とトレーニングなしにいきなり評議をする、という状況が 信じられない、という感じでした。また、性別や年齢の構成はコントロールされているのか、という質問もされました(現状はまったくなにも決まりはないです ね)。

「まだまだ研究することが沢山あるね」

と言われました。確かに、研究しなければならないことはたくさんあるよう思 います。ただ、そこからまず何に着手するべきか、実際に裁判員制度にかかわっている現場の方にとってどのような研究が必要とされているのか、という点を しっかり考えなければならないと最近改めて感じています。できることから、進めていきます。