Journal of Cross-Cultural Psychologyへの論文掲載決定

以下の論文がJournal of Cross-Cultural Psychologyに掲載されることが決まりました。

Murayama, A., Ryan, C. S., Shimizu, H., Kurebayashi, K., & Miura, A. (in press). Cultural Differences in Perceptions of Intragroup Conflict and Preferred Conflict-Management Behavior: A Scenario Experiment. Journal of Cross-Cultural Psychology.

Abstract
This study focused on cultural differences in perceived relationship and task conflict within groups and preferences for active and agreeable conflict-management behavior. Task conflict (low vs. high) and relationship conflict (low vs. high) were manipulated within subjects in a 2 x 2 x 2 (culture) mixed design. Japanese (n = 100) and American (n = 121) undergraduate students rated each scenario with respect to task conflict, relationship conflict, and preferred conflict-management behavior. Results showed that task and relationship conflict were mistaken for each other in both cultures; however, Americans misattributed strong task conflict to relationship conflict more than Japanese. Cultural differences in preferred conflict-management also emerged. Japanese preferred active conflict-management more than Americans in the strong (vs. weak) task conflict situation when relationship conflict was low (vs. high), whereas Americans preferred active conflict management more than Japanese when relationship conflict was high—regardless of task conflict. Finally, Americans preferred agreeable conflict-management behavior more than Japanese when both types of conflict were low.

Keywords: intragroup conflict, relationship conflict, task conflict, cultural difference

質問・コメント等は、メール(murayama(at)kwansei.ac.jp)で受け付けていますので、ご連絡ください。

日本心理学会での発表予定

9月10~12日に同志社大学で開催される日本心理学会第78回大会では、以下のセッションで発表します。

(1)9/10(月)9:20-11:20/公募シンポジウム(SS-001)/話題提供者

一般市民はどのように法的判断を行うのか?­個人・集団による判断に着目して
名畑 康之/村山 綾/綿村 英一郎/荒川 歩/石崎 千景/上宮 愛
…>>私は「集団による判断」に関して話題提供を担当します。

(2)9/12(金)11:40-12:50/チュートリアルワークショップ(TWS-016)【定員60名】 /講師

クラウド型心理学実験参加登録システムの運用と今後の展望
 村山 綾/Justin Fidler
…>>関 西学院大学応用心理科学研究センターがソナシステムズと共同で日本語化したクラウド型心理学実験参加登録システムの利用方法について説明します。また、ソ ナシステムズ社CEOのJustin Fidler氏によるシステムの紹介や、こちらから要望を伝える時間なども設ける予定です。大会期間中はソナシステムズのブースも出展される予定ですの で、興味のある方は是非ご参加・お立ち寄りください。

どうぞよろしくお願いします。

日本社会心理学会で発表してきました

7月26日、27日に北海道大学で開催された日本社会心理学会第55回大会にて、以下のタイトルでポスター発表してきました。

「幸運を得た人の道徳的価値と内在的公正推論」
発表原稿はこちらからダウンロードできます

われわれは、ニュースや新聞を通して他者の不運や幸運を目にすることがあります。今回は、たまたま幸運を手にした人に対して、われわれがどのように反応するのかという点について、その人が「良い人」か「悪い人」か実験的な操作を加えて検討しました。

結果を大まかに説明すると、人は、仕事に熱心で周囲からの人望もある人が幸運(たまたま購入したロトくじが当たる)を得ると「その人が良い人だから宝くじに当選した」と 推論(これが内在的公正推論にあたります)する一方で、過去に犯罪(今回は窃盗)を犯した人が同じ幸運を得ると、その幸運のせいで将来悪いことが起こるこ とを予期(これは究極的公正予期と定義しています)する、というものでした。幸運や不運とその人の過去の道徳的な価値(良い人か悪い人か)は、本来全く関係ないことなのですが、このような推論や予期 を通して「人はその人にふさわしいものを手にしているし、手にするべきである」というような信念を維持しようとしたり、「頑張った人が報われる(≒悪い人 には罰がくだる)社会」への欲求を満たそうとする、という結果です。

このような信念や欲求は、公正世界信念、公正世界欲求と定義され検討が進められています。引き続きこれらについて検討していく予定です。

本研究結果に質問等ある方は、murayama(at)kwansei.ac.jpまでご連絡ください。