SPSP 2019 で発表してきました

以下の内容で、発表しました。SPSPは10年以上ぶりの参加で、感慨深かったです。同時に、久しぶりのアメリカ本土でしたが、飛行機搭乗に関わる多くのことが効率化されていて、日本のシステムとの差を感じました。 発表は、システム正当化尺度の日本語版を作成し、その妥当性と信頼性を先行研究に従って検討したという内容です。アジア圏の研究者とも活発に意見交換できたのが良かったです。アジア社会心理学会にも久しぶりに行ってみたいな、、、となりました。

Murayama, A. & Miura, A. (February, 2019). Applying System Justification Scale to Japanese People and Society. 2019 Annual Conference of Society for Personality and Social Psychology.  Portland, USA.

心理学研究誌への論文掲載内定

以下の論文が「心理学研究」に掲載されることが内定しました。

村山綾・三浦麻子. 2019. 日本語版道徳基盤尺度の妥当性の検証――イデオロギーとの関係を通して――, 心理学研究, 90(2)

本研究の目的は,5つの道徳基盤と個人との関連を測定する道徳基盤尺度(Moral Foundation Questionnaireの日本語版(金井, 2013)の妥当性の検証を行うことであった。研究1では,855名を対象として,Graham et al.(2011)の手続きを踏まえて妥当性を検討した。その結果,他のモデルよりも,5因子モデルの当てはまりが良かった。また、Ingroup, Authority, Purity得点の高さは,保守的な政治的立場と弱いながら有意な正の関連をもっていた。続く研究2では,470名を対象に再度MFQに回答を求め,再検査信頼性と,イデオロギーとの関係を通した妥当性の検証を行った。再検査信頼性についてはGraham et al. (2011)よりも低かった。イデオロギーとの関連を検討した結果,全体としてはHaidt(2012)の理論に沿う結果が得られたが、Purityとリベラル的イデオロギーの主張が正の関連を示すなど,一部一貫しない結果も得られた。日本語版尺度の利用に際して留意すべき点について論じた。

詳細については、直接ご連絡いただくか、論文掲載まで今しばらくお待ちください(2019年6月に紙面にて掲載予定です)。

心理学研究 第90巻 第2号(2019年6月)

 

日本グループ・ダイナミックス学会で発表してきました

日本グループ・ダイナミックス学会第64回大会にて、以下のタイトルで発表してきました。

村山綾・三浦麻子 (2017).
日本語版Moral Foundation Questionnaireの妥当性の検討 日本グループダイナミックス学会第64回大会. 東京大学本郷キャンパス

Haidtの道徳基盤理論に基づく5つの道徳基盤の個人差を測定する尺度の日本語版について、妥当性の検討を行うための第1段階の研究という位置づけです。本研究からは、日本語版尺度における5因子モデルの妥当性は低く、IndividualizingとBindingの上位概念を仮定する2因子モデルの妥当性が高いのではないかという結論に至りました。関連研究を今月末の社会心理学会で発表する予定です。詳細はメールにてお問い合わせください。
初めて東京大学の赤門を見ました。同期の木村くんを赤門を背景に撮影しました。本郷3丁目駅からは迷わずキャンパス内に到達できました!

心理学ミュージアムにて優秀賞を受賞しました

日本心理学会第81回大会にて、心理学ミュージアムに応募していた作品「人はなぜ加害者への厳罰を求めるのか」が2017年度優秀作品賞を受賞しました。田渕恵さん(日本学術振興会・関西学院大学)との共同制作です。2015年度に最優秀作品賞を受賞した、「人はなぜ被害者を責めるのか」とセットのイメージで製作しました。タイトル画像より作品のページをご覧いただけます。

心理学ミュージアムに作品が掲載されました

pw心理学ミュージアムに,「人はなぜ加害者への厳罰を求めるのか−エラー管理と加害者の非人間化−」というタイトルの作品が掲載されました。他者を傷つけた加害者には非がありますが,そこからなぜ,われわれが「厳しい罰」を求めるのかについて,エラー管理と非人間化をキーワードに説明を試みました。

 

こちらからご覧いただけます。

認知科学誌への論文掲載決定

以下の論文が「認知科学」誌に掲載されることが決まりました。

論文種別:ショートノート
村山綾・三浦麻子. (2017).刑事事件の元被告人に対するフォルスアラーム効果. 認知科学24(2)

False alarm effects against the defendant of a criminal case
Abstract: This study investigated false alarm effects against interacting with a person who had been indicted in an attempted murder case. Two hundred and forty participants were asked to read a fictional story about such a case. The degree of physical injury of the victim (i.e., minor or permanent damage) and the subsequent truth (i.e., the person was guilty or not) were manipulated. After reading the scenario, the participants were asked to rate their desire to avoid the indicted person and to estimate the risks of either gazing at him or having a conversation. Consistent with Error Management Theory (EMT), the strongest false alarm effect was obtained against having a conversation with a person who was actually guilty as well as when the physical injury of the victim was more severe. We also confirmed false alarm effects in some conditions where the indicted person was not guilty. These results indicate that the general tendency to avoid a person who possibly threatens one’s safety, as suggested by EMT, could be applicable to situations of interaction with the former accused in a criminal case.

本研究の目的は,身体的ダメージを受けた被害者が存在するような刑事事件にかかわった可能性のある人物に対する一般市民の回避傾向を,エラー管理理論(Haselton & Buss, 2000)の観点から明らかにすることでした.刑事事件の被告人に対する有罪・無罪判断をエラー管理理論に基づき検討した村山・三浦(2015)で得られた知見をさらに拡張・発展させることを目指しました.結果の詳細については, メールにてお問い合わせください.2017年の6月公刊予定です.

日本グループ・ダイナミックス学会で発表してきました。

日本グループ・ダイナミックス学会第63回大会にて、以下のタイトルで発表してきました。

村山綾・三浦麻子 (2016). 不運と幸運に対する将来の補償と罰- 2種類の究極的公正推論と文化差の検討 – 日本グループダイナミックス学会第63回大会. 九州大学箱崎キャンパス

他者に起こる不運や幸運を、人がどのように解釈するのかについて、公正推論の観点から検討したものです。現在論文化の準備中です。詳細はメールにてお問い合わせください。
2年後には移転するキャンパスでの学会でした。2013年にも法と心理学会で一度訪問しているのですが、その時同様、理系キャンパスに迷い込んでしまいました。。。

日本社会心理学会第57回で発表しました

jssp2016_poster_murayama_vertical日本社会心理学会第57回大会にて「不運に対する公正推論の日米比較-信仰との関連-」というタイトルでポスター発表を行いました。日本人とアメリカ人で、信仰(日本人の場合は仏教、アメリカ人の場合はキリスト教)の有無によるスクリーニングを行い、内在的公正推論(ある人物に起こった不運な出来事を、そのような因果関係が存在し得ないにもかかわらず、その人物の過去の道徳的失敗に原因帰属すること)の行いやすさとの関連を検討したものです。分析の結果、アメリカ人では信仰の効果が見られたものの、日本人では見られないということが示されました。今後は、日本人の内在的公正推論のしやすさと関連する変数の同定を行う予定です。

発表資料は、こちらからダウンロードできます。