集団内の葛藤と対処行動、専門家-非専門家の合意形成過程、非専門家による法的判断について、社会心理学的に研究しています。

Email: murayama(at)intl.kindai.ac.jp

心理学ミュージアムに作品が掲載されました

pw心理学ミュージアムに,「人はなぜ加害者への厳罰を求めるのか−エラー管理と加害者の非人間化−」というタイトルの作品が掲載されました。他者を傷つけた加害者には非がありますが,そこからなぜ,われわれが「厳しい罰」を求めるのかについて,エラー管理と非人間化をキーワードに説明を試みました。

 

こちらからご覧いただけます。

Oct フォトレポート更新

国際学部1期生の10月のフォトレポートを更新しました。ハロウィンシーズンを楽しんでいるようです。

こちらから、すべてのレポートをご覧いただけます。
http://ayamurayama.com/kiso-zemi2016/

認知科学誌への論文掲載決定

以下の論文が「認知科学」誌に掲載されることが決まりました。

論文種別:ショートノート
村山綾・三浦麻子. (2017).刑事事件の元被告人に対するフォルスアラーム効果. 認知科学24(2)

False alarm effects against the defendant of a criminal case
Abstract: This study investigated false alarm effects against interacting with a person who had been indicted in an attempted murder case. Two hundred and forty participants were asked to read a fictional story about such a case. The degree of physical injury of the victim (i.e., minor or permanent damage) and the subsequent truth (i.e., the person was guilty or not) were manipulated. After reading the scenario, the participants were asked to rate their desire to avoid the indicted person and to estimate the risks of either gazing at him or having a conversation. Consistent with Error Management Theory (EMT), the strongest false alarm effect was obtained against having a conversation with a person who was actually guilty as well as when the physical injury of the victim was more severe. We also confirmed false alarm effects in some conditions where the indicted person was not guilty. These results indicate that the general tendency to avoid a person who possibly threatens one’s safety, as suggested by EMT, could be applicable to situations of interaction with the former accused in a criminal case.

本研究の目的は,身体的ダメージを受けた被害者が存在するような刑事事件にかかわった可能性のある人物に対する一般市民の回避傾向を,エラー管理理論(Haselton & Buss, 2000)の観点から明らかにすることでした.刑事事件の被告人に対する有罪・無罪判断をエラー管理理論に基づき検討した村山・三浦(2015)で得られた知見をさらに拡張・発展させることを目指しました.結果の詳細については, メールにてお問い合わせください.2017年の6月公刊予定です.

日本グループ・ダイナミックス学会で発表してきました。

日本グループ・ダイナミックス学会第63回大会にて、以下のタイトルで発表してきました。

村山綾・三浦麻子 (2016). 不運と幸運に対する将来の補償と罰- 2種類の究極的公正推論と文化差の検討 – 日本グループダイナミックス学会第63回大会. 九州大学箱崎キャンパス

他者に起こる不運や幸運を、人がどのように解釈するのかについて、公正推論の観点から検討したものです。現在論文化の準備中です。詳細はメールにてお問い合わせください。
2年後には移転するキャンパスでの学会でした。2013年にも法と心理学会で一度訪問しているのですが、その時同様、理系キャンパスに迷い込んでしまいました。。。

フォトレポート更新

国際学部1期生のアメリカからの第1回フォトレポートをアップしました。

あっという間にもうすぐ1か月が過ぎようとしています。
こちらから、すべてのレポートをご覧いただけます。
http://ayamurayama.com/kiso-zemi2016/

日本社会心理学会第57回で発表しました

jssp2016_poster_murayama_vertical日本社会心理学会第57回大会にて「不運に対する公正推論の日米比較-信仰との関連-」というタイトルでポスター発表を行いました。日本人とアメリカ人で、信仰(日本人の場合は仏教、アメリカ人の場合はキリスト教)の有無によるスクリーニングを行い、内在的公正推論(ある人物に起こった不運な出来事を、そのような因果関係が存在し得ないにもかかわらず、その人物の過去の道徳的失敗に原因帰属すること)の行いやすさとの関連を検討したものです。分析の結果、アメリカ人では信仰の効果が見られたものの、日本人では見られないということが示されました。今後は、日本人の内在的公正推論のしやすさと関連する変数の同定を行う予定です。

発表資料は、こちらからダウンロードできます。

国際学部1期生留学スタート

近畿大学国際学部1年生が留学に旅立ちました。これから8ヶ月間,あっという間にすぎてしまうでしょうが,ぜひ多くのことを吸収して帰ってきて欲しいと思います。私が担当する基礎ゼミに所属している皆さんからのフォトレポートを以下のページで更新中です。

基礎ゼミ留学フォトレポート

出発直前に提出してもらった第1回のテーマは「2016年夏」です。
どんな写真を届けてくれるのか,今から楽しみです。

(※撮影者本人がWebサイトでの公開をOKした写真のみを掲載しています)

 

IACCP 2016で発表してきました

名古屋で開催されたInternational Congress of Cross-Cultural Psychologyの大会に参加してきました。私は以下のタイトルでポスター発表をしました。

 Is misfortune a result of past misdeeds or compensated for in the future? – Cultural difference in justice reasoning – MURAYAMA, Aya & MIURA, Asako
内在的公正推論 と究極的公正推論の文化差について、宗教心の媒介効果と合わせて検討したものです。日本人は不運な目(交通事故)にあった道徳的価値の低い人物(窃盗犯) に対して、アメリカ人よりも内在的公正推論(不運はその人物が過去に悪いことをしていたからだ)をする一方、アメリカ人は道徳的価値の高低関係なく、日本 人よりも不運に対する究極的公正推論(不運はいつか良い出来事によって清算される)を行うという結果でした。また、文化と究極的公正推論の関係を宗教心の 強さが媒介しており、アメリカ人でも宗教心の強い人ほど、究極的公正推論を行いやすいことが示されました。Murayama & Miura (in press) の次の研究という位置づけのものです。
発表後、Congress Dinnerに参加しました。公設市場の屋上にあるビアガーデンが会場でしたが、ゲリラ豪雨が発生し、思い出に残るものとなりました。初めての参加でしたが、会員同士のコミュニケーションも活発で、居心地の良い大会でした。大会委員長の先生方やスタッフの皆様、ありがとうございました。

Social Justice Research 誌への論文掲載決定

以下の論文が「Social Justice Research」誌に掲載されることが決まりました。

Murayama, A., & Miura, A. (2016). Two types of justice reasoning about good fortune and misfortune: A replication and beyond.Social Justice Research.

While research into justice reasoning has progressed extensively, the findings and implications have been mainly limited to Western cultures. This study investigated the relationship between immanent and ultimate justice reasoning about others’ misfortune and good good fortune in Japanese participants. The effects of goal focus and religiosity, which previously have been found to foster justice reasoning, were also tested. Participants were randomly assigned to one condition of a 2 (goal focus: long term or short-term) × 2 (target person’s moral value: respected or thief) × 2 (type of fortune: misfortune or good fortune) design. For immanent justice reasoning, the results revealed that a “bad” person’s misfortune was attributed to their past misdeeds, while a “good” person’s good fortune was attributed to their past good deeds. Regarding ultimate justice reasoning, it was found that a good person’s misfortune was connected more to future compensation than their good fortune, whereas a bad person’s misfortune was not reasoned about using ultimate justice. There was no significant effect of religiosity or goal focus on justice reasoning, which is inconsistent with the findings of previous studies. The necessity of directly examining cultural differences is discussed in relation to extending and strengthening the theory of justice reasoning.

2 種類の公正推論を促進させると言われる、宗教性や長期目標への焦点化は、日本人を対象とした検討では効果がみられなかったものの、道徳的価値の低い人物の 不運は内在的公正推論が行われ、道徳的価値の高い人物の不運は究極的公正推論が行われるという傾向は先行研究と一貫していたという内容です。また、このよ うな先行研究の再現性の検討に加えて、幸運に対する公正推論についても新たに検討しました。

科学研究費補助金が採択されました

2016年度から、以下の課題名で日本学術振興会科学研究費(若手B)をいただけることになりました。

「未来に拡がる時間と公正推論」 研究代表者・村山綾